今後ますます必要となるプライマリ・ケア認定薬剤師の役割:薬剤師転職navi |
一般の人だけではなくて薬剤師を目指している人や現在薬剤師として働いている人であっても知らない人がいるのが、プライマリ・ケア認定薬剤師です。
プライマリ・ケアとは「初期の治療」「初期の世話」といった意味ですが、1996年にアメリカの国立科学アカデミーが定義した「患者の抱える問題のほとんどに対処し、継続的に家族や地域といった枠組みの中で提供される総合的なヘルスケアサービス」という概念が基本となっています。
高齢化社会が進んでいる現代、在宅介護も増加しており、近くで気軽に健康について相談できる薬剤師が必要不可欠となってきています。
プライマリ・ケア認定薬剤師の研修制度では、他の地域医療実践家・在宅医療実践家たちとコミュニケーションを取り、患者さんの健康増進のために、総合的にアドバイスするスキルを習得します。
そして、地域の公的機関や保険薬局・医療機関に勤務し、地域住民をはじめ在宅医療の現場では活躍することになります。
プライマリ・ケア認定薬剤師に求められているものはとても幅広くて、薬剤師としての知識はもちろん常に向上しようとする勤勉な姿勢も大事です。
また、他の薬剤師よりも患者さんとコミュニケーションを取ることも多く、悩んでいる患者さんを安心させてあげられるよう精神的にケアする能力も必要となります。
近頃は以前よりも地域や患者さんに密着した医療というものが注目されていますが、それに欠かすことができないのがプライマリ・ケア認定薬剤師でしょう。
薬剤師の仕事というと調剤や薬の販売ですが、プライマリ・ケア認定薬剤師になると今まで以上に重要度の高い仕事を任せてもらえ、一般的な薬剤師よりも患者さんの心に寄り添った役割を担うことができます。
プライマリ・ケア認定薬剤師は薬剤師の国家資格を持っている人なら誰でも取得できます。
この資格を取るには、かなり勉強をしなければなりませんが、それにより薬剤師としても大きく成長が期待できます。
薬局などで働けるのはもちろんですが、在宅医療関係の職にも就けますし、講演会を開催して講師を務めるチャンスもあります。
薬剤や医療のついて悩んでいる人は大勢いらっしゃいますが、そういった人達を近くで支える存在となれます。
薬剤師としてのスキルアップを目指している人にも、プライマリ・ケア認定薬剤師はおすすめです。
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