失敗から学ぶ!子育てママ薬剤師の正しい転職の仕方
転職をしようと思っている育児ママ薬剤師。転職の失敗は絶対に避けたいものですよね。今回は、あえて失敗の事例を取り上げてみます。


子供が決まった時間に迎えに行けず。
高橋貴美子さん36歳

私は、産後に子供が少し落ち着いたところ(保育園 年中)で、総合病院の中にある薬局にパートの薬剤師として働くようになりました。保育園には、夜18時に迎えに行く必要がありました。仕事を始める際の契約では、9:00~17:00だったので、18:00には間に合うと思っていました。しかし、実際には、17:00に終わることはなく、とても帰れる雰囲気ではありませんでした。おかげで毎日1時間ほど残業になり、いつも子供を迎えに行くのがぎりぎりになって、保育園にも迷惑を掛けてしまいました。

周りの同僚の人の話を聞くと「パートの人は、社員の人をサポートするのが役目だから、社員の人の予定が優先になるみたい」と言ってみました。最初に聞いていた時間とは違い、「失敗したー」と正直思いました。

失敗した理由
・勤務時間が本当に正しいのかを事前に面接で確認する必要があった。
・残業についても、しっかり確認し、どれくらいの頻度で発生するのかを事前に聞く必要があった。
・求人票に書いてあることが大幅に違う場合には、紹介した媒体などに連絡する必要も。


求人票の意味を勘違いした私が悪い?
藤崎祐子 40歳

以前の転職失敗した私の経験をお話します。6年前、子供を保育園に預けることが決まった時、転職活動を始めました。その頃はまだインターネットでの転職活動が盛んではなく、ハローワークで探す人もたくさんいました。ハローワークでは、自分に合いそうな職場がいくつかあったのですが、最終的に1つの薬局に絞って面接を受けることにしました。その理由としては、求人の項目には、「薬剤師ママ歓迎」「アットホームな職場」と書いてあり、人とのコミュニケーションがあまり得意でない自分にはあっているかもしれないと思ったからです。

面接では、担当の方と非常に親しく話すことができ、リラックスした感じで質問することができました。私としても疑問点なくその面接を終えることができました。数日後、合格の連絡をいただき、その職場で働くことになりました。しかしそこからが大変でした。その職場のオーナー薬剤師がひどい人で、いわゆる「お局様」のような感じで機嫌によって仕事の仕方が変わり、雰囲気も毎日違うのです。電話口で叫んだように怒ったり、物を机にたたきつけたりすることもありました。しかし、患者さんには非常に丁寧に接客し、評判が良かったので、なんとも言えない気持ちでした。

同僚の先輩も何度もオーナー薬剤師に怒られ、私も理由もわからず怒られることもありました。そんなことが続き、半年経ったところで、精神的に限界を感じ退職しました。周りの同僚の方、先輩の方はとても優しかったために非常に残念でした。今になって「アットホームな職場」の意味がわかりました。

失敗した理由
・求人票に書いてある表記をそのまま疑いもなく信じてしまった。
・その薬局に行って実際の雰囲気をつかむことをしておく必要があった。


医師と薬局オーナーがヤバい関係だった。
工藤貴子さん 38歳

私が転職した薬局は給料も良く、先輩の薬剤師の方も調剤からレジの打ち方から丁寧に教えてくれました。とくに問題もなく、毎日こつこつと仕事をしていました。

ただ、問題は、医師がわざと薬価の高い薬を処方していることが頻繁に発生していた事でした。同僚にこっそり聞いてみたところ、「うちのオーナーが精神安定剤とか、抗不安薬の新薬を病院側に強力にプッシュしている」と教えてくれたのです。そして、その通りに薬局に来る多くの患者さんはほとんどメンタル系の薬を処方されていました。私も最初は「この薬で落ち着いて睡眠や生活が送れるようになります」と説明していました。本当は必要ないのに・・・と、自分の中にストレスが溜まるようになっていきました。

オーナーの電話での会話が聞こえたりすると、お金の話や儲かっているとかという声が聞こえてきた事も何度もありました。自分の中での葛藤がストレスになり、最終的には退職しました。

失敗した理由
・このケースは、事前に確認することは難しいが、可能な限りその薬局に関して調べる。


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