薬剤師の資格を持つママは多くいます。しかしながら、結婚や出産などでブランクが生じ、職場を離れていた人も多いでしょう。そうなると、その後、職場に復帰したとしても「昔、私が仕事をしていたころとまったく状況が違う」と思うことしばしばあるのではないでしょうか?
ここでは、ママ薬剤師が薬局やドラッグストアにスムーズに復帰できるようにするために必要な知識を得るための勉強方法をお伝えします。
薬剤師として復帰するために必要な事を勉強する時、まずは、大きく勉強分野を捉えることが大切です。医療の世界は日々変化しており、ブランクがあると何がなんだか全くわからないぐらい変わっていることがよくあります。
まず、大きく分けると次のことが考えられます。
●法令、保険の内容を確認
●専門誌やインターネットサイトの活用
●薬剤に関する本
●研修、セミナーの利用
これらをうまく使い、今までのブランクを埋めてしまいましょう。
薬局では、薬価や保険点数の問い合わせがよくあります。少人数の職場では、レセプト、処方箋の入力を行うこともあります。また、一般名処方やジェネリック医薬品推進にともなう制度やルールが複雑になってきています。さらにOTC医薬品についても制度改正がありました。2年毎に調剤報酬・薬価改定が行われるので、その情報も捉えることが大切です。
薬剤師として復帰する場合には、事前に現状の薬剤師業界のことをよく把握し、理解しておくことが大切でしょう。
日々開発される新薬の情報収集のためにおすすめなのが、「今日の治療薬」です。透析患者への投与の目安データなどが掲載されており、薬剤師の仕事をする上で必須の本と言われています。
専門書籍は一般の書店では手に入りにくいですが、Amazonや雑誌の品揃えが豊富なFujisan.co.jpなどのインターネットショッピングサイトで販売されていますので、ぜひ、確認してみてください。
自分ひとりで勉強するのもいいですが、やはり講師となる人や先生がいると、勉強がとてもはかどります。そこで、便利なのが、研修制度やセミナーを活用するのが良いと思います。
セミナーの情報をチェックには、「日本薬剤師研修セミナー」や「ファーマシストマガジン」のウェブサイトで調べることができます。こういった薬剤師が集まるセミナーに出席することで、人脈が広がり、他の薬局、病院の状況や求人情報を教えてもらえることもありますので、積極的に活用してみましょう。
まず、求人案件を見るときには、「未経験歓迎」という案件を優先的に探すことがよいでしょう。このような求人案件であれば、薬剤師の経験が無くても問題無いという条件なので、すでに経験がある人が応募すれば、採用される可能性はかなり高くなります。
また、極めて忙しい薬局は避けたほうがよいでしょう。そのためには、「一日の処方せん枚数」や「一緒に働く薬剤師の数」を事前に確認しておきましょう。
最後に勤務時間や残業時間は必ず確認しておきましょう。ママ薬剤師の場合は時間に融通がきく職場がいいので、そのあたりも確認しておきましょう。