子供を抱えた薬剤師はどうしても一日の大半を子供のために割かなければいけなくなるので、子供が生まれるのを機に薬剤師が退職すると言うのはよく聞く話です。しかし、子育ては時間と同時にお金がかかるもので、ずっと働かずに無収入のままというわけには行きません。
子供が幼稚園や小学校に通うようになると、その間に働く時間が作れるようになります。とは言え、それでも暗くなる前に子供は家に帰されますし、親の送り迎えも必要です。子供が中高生ぐらいなってくれればフルタイムで働くというのも難しくは無くなるのですが、それまでは一日あたり4・5時間働ければ良い方でしょう。
それでなくとも、子供が体調を崩して突然の休日が必要になったり、遅くまで働くことが出来なかったり、どうしても今まで通りに働くというわけにはいかないものです。
そんな、子供を持って母となった薬剤師はどのようにして働けば良いのでしょうか?
実は子持ちの薬剤師の多くが、パートや派遣の薬剤師として勤務しています。その理由は、やはり時間の融通が効きやすいということでしょう。
派遣待遇の薬剤師の場合、どうしても福利厚生や給料の面で正社員に劣る部分がありますが、その分無理に残業する必要も無く、休みを取ることも簡単です。また、薬剤師の男女比率で見ても子供が出来る可能性が高い女性が多いこともあり、雇用側が最初から戦力現象を考慮し、余裕を持ってパートや派遣の薬剤師を雇っている事も多いです。
ただ、そう言った派遣やパートの待遇、子持ちの薬剤師に対するサポートがどれくらい行き届いているかというのは職場によって全く体制が異なっているため、はっきり言って聞いてみないとわからない部分です。
一般の転職者では、面接や電話で踏み込んだ質問がしにくいことも多く、実情を把握できないまま就職してしまいがちです。
そういう時は、無理せず転職エージェントなどを使って転職先の実情をしっかり把握し、派遣やパート社員をどういう役割で使っているのか、子持ちの薬剤師に対してどれくらいサポートが行き届いているのか、そう言った部分についてしっかりヒアリングを行ってから転職に望むことにしましょう。
何よりも、子供を育てる上で大切なことはお金ではなく、母親がしっかりと子供の側にいて子供の成長をサポートするための時間です。お金の為に無理にして働くのではなく、子供との時間を再優先に考え空いた時間で働くという方向性を見失わないようにしたいです。そう言った意志をしっかりと伝え、理解してくれるような転職先を見つけたいです。