薬剤師の資格があると無条件(申請等は必要)で就ける職業はいくつもあり、主なものに毒物劇物取扱責任者、麻薬管理者、食品衛生管理者などがあります。
これらは重宝される職業であり誰もができる仕事ではありません。
上記したもの以外にも、第一種衛生管理者の資格も取得できます。
薬剤師の資格を取得してすぐに取得することもでき、その際には申請が必要です。
衛生管理者には、第一種と第二種衛生管理者もありますが、第一種の方が上位資格といった扱いでしょう。
衛生管理者はその資格名からもわかるように、衛生面をきちんと整えることが求められ、必要に応じて働いている現場の状況をより良いものにしていかなくてはいけません。
労災発生の防止や何かが発生した際の責任の所在を事前に決めたり、仕事をしやすい職場にすることなどが求められます。
「衛生」と名がついているので、病院や薬局、食品工場などだけが働き口になるかと思われますがそうではなく、働いている人員の数が50人いる場合は、絶対に衛生管理者を設置することが求められます。
こういった現状を鑑みると、衛生管理者というのはかなり需要が資格だということがわかります。
薬剤師資格があるとこれをほぼ無条件で取得できるので、是非とも取得すべきでしょう。
自分自身が思っている以上に重宝されて、いろいろな職場で必要とされるのではないでしょうか。
第一種衛生管理者の資格は薬剤師であれば難なく取得できますが、そのメリットは何があるのでしょうか。
まずは上記したように働き口が増えるといった点もありますが、その他には衛生管理しとして7年間働き続けて、その後労働衛生コンサルタントの資格取得を目指すというのもおすすめです。
これによりそれまで以上のレベルの高い業務ができますし、そして希望をすれば自ら独立することも可能でしょう。
薬剤師は立派な職業で高収入が狙えるものですが、薬剤師資格を有しているだけではなかなか独立は難しいです。
しかし労働衛生コンサルタントがあると自分で事業を開始することもできて、やりがいを感じられる仕事ができることでしょう。
このように薬剤師が衛生管理者の資格を取っておくというのは、多くのメリットに繋がってくるのです。
しかしながらメリットばかりではなく、デメリットもあります。
薬剤師以外が衛生管理者になるためには実務経験が必要ですが、しかし薬剤師が衛生管理者になるために経験は不要です。
一見メリットばかりに感じますが、申請のみで取得できるということは、実務経験が皆無な状態で衛生管理者として仕事に臨まなくてはいけないのです。
このようなデメリットもありますが、トータル的に見るとメリットの方が圧倒的に大きいでしょう。