薬剤師の中には保健所勤務の人も当然います。
保健所は日本各地にあり、当然ですが薬剤師も働いています。
これは公的な機関という扱いになるので、そこで働いている薬剤師は公務員ということになります。
このご時世ですから病院や製薬会社勤務ではなくて、あえて保健所を選ぶ人もいると言われています。
保健所で薬剤師が行う業務というのは多岐にわたっており、代表的なものに薬に関する薬事衛生管理があります。
また、食中毒が発生した際に保健所が動きますが、その際には食品について指導などをする薬剤師が活躍します。
食中毒に関しては、こういった問題を未然に防ぐための啓発活動も薬剤師が行うことがあります。
また水道に関する業務や美容院や銭湯、ホテルなどに関する各種監視などの業務にも対応しています。
それだけではなく、ゴミについて、管轄住民が安全にそして気分良く暮らしていけるように指導や監視をするのも業務の内です。
調剤薬局、病院、製薬会社、食品メーカーなどとは一線を画した業務内容となっており、自社のためという意識ではなく管轄住民のためという意識が必要な職場だと言えます。
それでは、保健所勤務する薬剤師はどういったメリットがあるのでしょうか。
まずは上記しましたが、「公務員」というのが最大のメリットです。
公務員という立場が欲しいがために保健所で働くことを決意する薬剤師も多数います。
安定を求める人が非常に多い時代ですから、特筆すべきメリットになるでしょう。
そして残業も基本的にはありませんし、カレンダー通りの働き方ができるので、自らの生活を充実させたい人にも向いています。
また自分が住んでいる地域やその近辺の衛生環境向上や健康活動に貢献できるというのも魅力的ではないでしょうか。
他の職場ではなかなかできないような保健所ならではの業務にも関わることができ、非常に良い勉強になるでしょう。
このようなメリットがある一方で、デメリットとしては給料の安さが挙げられます。
薬剤師の資格を活かして働いた場合、高収入を期待できますが、保健所は比較的安いとされています。
とにかくお金を儲けたい!というのであれば、保健所で薬剤師として働くのは不向きかもしれません。
他には、担当する部署によっては、薬剤師が持っている技術を十分発揮できない可能性があります。
デメリットも多少はありますが、公務員というステータスを享受したい人にはお勧めの職場と言えそうです。