ワークライフバランスとは?
今、ワークライフバランスを求めて転職活動する薬剤師が増えています。そこで今回は、ワークライフバランスについて解説していきます。


◆ワークライフバランスって何?
ワークライフバランスとは、仕事と生活の調和という意味があり、一人ひとりの仕事のやりがいや充実感を大切にしながら働くことです。仕事の任務はしっかりとこなしその上で、家庭や地域の活動、子育て、自分の時間も大切にすることです。


◆ワークライフバランスは楽をすることが目的ではありません。
ワークライフバランスと聞くと、「今より仕事を減らすようにしましょう」「仕事とそれ以外の時間を平等に使いましょう」とイメージする人がいますが、本質的にはちょっと違います。というのも、仕事とそれ以外のプライベートや家庭はお互いに影響し合うものだからです。

例えば、家庭で嬉しい出来事があれば、仕事のパフォーマンスに良い影響が現れるでしょう。逆に仕事がうまくいかない時には、何かしら家庭にも影響するのではないでしょうか?また、仕事で得た経験が子育てやお子さんの教育に役に立つこともあるしょう。薬剤師であれば、お子さんが病院にかかる場合にも、医療業界の知識を活かして、お子さんに適切なサポートをしてあげることができます。


◆政府もワークライフバランスを後押し。
政府・内閣府のホームページにもワークライフバランスについての記述があります。

その中では、現状で、仕事と生活が両立できていない人も少なからずいるとしています。子育てや介護、家庭、地域、自己啓発、生涯学習にかかる時間のバランスを適正に保ち、より良い生活することが大切だということです。会社の仕事に追われ、子育てがおざなりになっていたり、地域との繋がりが希薄になって、地域の情報や文化の継承が難しくなっていることもあります。また、自分の時間が持てずにいる場合もあるようです。勉強や読書、学習ができずにいるとなれば、新しい仕事への挑戦や社会の新しい状況に対応ができないということにもなりかねません。


◆ストレスを溜め、体を壊す人
市川さん(仮名)は、結婚4年目の男性です。大手の電機メーカーで商品開発を担当しています。勤務時間は基本的に朝9時~18時なのですが、新商品の販売が開始になる前は残業が続いていました。帰宅が遅くなる時は23時ごろになったりしています。また、奥さんも企業に勤めており、いつも帰りが20時頃になっています。自分の時間が少なく、ストレスを溜めているようでした。「もっと時間に余裕があればいいのに」と思う日々が続いていました。


◆家庭での役割分担が曖昧
家庭での役割分担が曖昧であると、家庭生活にストレスを感じることになります。夫婦で話し合い、役割分担をすることが大切になります。そうでないと一方的に仕事が偏ったりして、「私は家事をしているのに、あなたはしてくれない」とうストレスを溜めることになります。


◆子育てのストレス
家事に子育てにつきっきりになり365日休みなしになっている女性も多いようです。そういった場合には、おじいちゃん、おばあちゃんに上手に手伝ってもらうことも大切です。また、キッズルームや託児所の活用も考えていくことも大切です。「子育ては親の責任」という意識が強すぎて誰にも子どもを預けられないという夫婦もいるようですが、そのあたりは意識を変える必要があるでしょう。


◆多様な選択を認める必要性
社会の多様な変化により、人々の考えが変わりつつあります。「男性は外で働き、女性は家庭で家事、育児を行う」という時代が長く続きました。しかし、現在では、そのようなことを考えは無くなりつつあります。また、自分は多様な選択をしたいと思っても、社会の目が気になる、周りの目が気になるということもあり、昔ながらの考えが根強く残っています。


◆ワークライフバランスの行く先
ワークライフバランスを進めるには理由があります。それは、個人がよりよい生活、仕事環境が整うことで、生産性が向上します。新たな仕事の技術や知識を修得することで、新しい産業や事業を起こすこともできるようになります。そういった効果が望めるために政府も後押ししているようです。



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