薬剤師の現状の不満とは?
◆薬剤師が抱える現状の問題とは?
薬剤師の主な働き先は調剤薬局、ドラッグストア、病院、製薬メーカーになるでしょう。

調剤薬局の不満で一番多いのが、「病院が診療を行っている時間よりも長く勤務する必要がある」点です。当然、診療時間が過ぎていても病院内の診療が終わらなければ、それを待つ必要があります。つまり、いつも病院の医師や患者さんを優先させ、自分でコントロールすることができないのが大きな不安の要素となっています。

調剤薬局に来る患者さんには様々な人がおり、中には、「医師は神様、薬剤師は下の人」という感覚で接してくることで横柄な態度で接する人もおり、ストレスが溜まることも考えられます。

医師にちょっと腹の立つことを言われたことを薬剤師に八つ当たりしたりする患者さんもいるようです。「あの医者は俺にこんなことを言った。なんで病気を患った俺にそんなことを言ってくるんだ」というケースもあったようです。医師も患者さんも人間ですので、いろいろなことを言ったり言われたりするようです。また、服薬指導の際に説明を聞かず、わからないことがあると、薬局ではなく、病院に電話をして、「薬剤師からはそんな説明は無かった」などとクレームを言う患者さんもいます。

その他にも問題があります。ほとんどの調剤薬局は小さな部屋に薬に囲まれて仕事をします。その中では一緒に働く人は、2、3人いるということもよくあります。気の合う同僚でない場合には、何かと気を使ったりして、大変という声も聞きます。また女性ばかりだとちょっとしたことで、人間関係がぎくしゃくすることもあるようです。

また、病院で働く薬剤師にもそれなりに不満があるようです。救急指定の病院では、薬剤師も夜間勤務を行う必要があります。しかし、それに見合った給与ではないという声も上っているようです。

病院独自の暗黙のルールというのもあるようです。先輩が「絶対」であったり、先輩より早く出勤し、先輩より遅く帰宅しなければいけないということがあるようです。


◆ドラッグストアの薬剤師では、自分の存在意義に疑問を感じる
ドラッグストア勤務の薬剤師は、患者さんへの薬の説明だけではありません。レジを担当することもよくあります。薬品の陳列だけでなく、日用品、トイレットペーパー、洗剤などの陳列を行う場合もあります。とにかく店内での業務は何でもやらされると覚悟が必要でしょう。「ポイントカードはお持ちですか?」と一般の小売店のようはセールストークをしなければいけないので、そのあたりでストレスが溜まることもあるようです。短絡的に考えると、アルバイトやパートの人でもできるように思えて「これは薬剤師の私がやるべきことなのか?」と疑問を持つ薬剤師も多いようです。つまり、ドラッグストアで働く自分が薬剤師であることに誇りを持って仕事ができないと感じる人も多いようです。


◆休みが取りづらいという悩みも。
一般の企業であれば、ゴールデンウィークやお盆休み、正月休み、とまとまった休暇が取れますが薬剤師の場合、長期休暇を取ることが難しいようです。海外旅行が好きな人は特に転職をする際にも休暇に関することはしっかり確認しておきたいものです。そういった意味では、一般の企業に勤める友人と会ったりすることが難しくなるようです。

多少のストレスは仕事につきものなのでしょうが、あまりにも過度なストレスを受けているのであれば、なんらかの対策が必要なります。それは、上司に職場環境の改善かもしれませんし、しっかりと休暇を取れるようにする、あるいは転職なのかもしれません。あなたがワークライフバランスを実現できる職場を探すことが大切になるでしょう。



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