異動を拒否する方法について:薬剤師転職navi |
自宅から近い薬局に勤務して1年、仕事にも慣れスタッフや多くの患者さんとも打ち解けてきたという時に、突然「○○さん、ちょっと遠方で申し訳ないけど来月から△△市の店舗に行ってくれる?」と異動を命じられたらどうしますか?
「え?!嫌です!」と思う人が大半ではないでしょうか。
会社で働く上で人事異動が起こる事は日常茶飯事でありますが、異動を命じられた側からしてみれば嫌だと感じてしまうものです。
人事異動の多くは、自分にとって不利な条件になってしまう事が多いというのも理由の1つでしょう。
自宅から遠くなったり、患者さんが新しくなるのでまた一から信頼構築していかねばならない、受け付ける処方箋の処方内容が変わり医師の処方特徴や約束処方などを理解しなければならない等々、新しい薬局に配置される事になると色々と悩みが出て来てしまうものです。
できる事なら、人事異動を防ぎたいと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、会社からの人事異動の通達を拒否する事は可能なのでしょうか?
それにはまず、あなたが勤めている会社の就業規則を確認しなくてはなりません。
多くの会社では就業規則の中に人事異動に関するものを規定しています。
その規定に、『業務上必要な場合、勤務場所の異動を命じる』というような事が記載してあれば、原則として人事異動を拒否する事は出来ません。
この就業規則の効力は強く、人事異動を不服として起こした裁判でも多くの判例が会社の権利を認めるという風になっています。
ただし雇用契約を結ぶ時に、人事異動はなしという条件で雇用してもらっていれば、この就業規則があっても人事異動を拒否する事が可能です。
「雇用時にそんな契約を結んでない私は、異動を命じられたら従うしかないのか…。」
そういう人は、原則的には人事異動命令に従うべきでしょう。
しかし、原則という事は勿論例外もあるのです。
社員側が人事異動を拒否する正当な理由を持っていれば、異動命令は拒否する事が可能なのです。
その理由とは。
大きな理由として挙げられるのが、家族の介護や育児などです。
遠方に転勤になる事で、介護や育児が難しくなると判断される場合は異動を拒否する正当な理由になり得ます。
単に遠すぎるという理由だけでは、正当な理由にはならないので注意したいところです。
自分のエゴによる異動拒否は、現在のルールでは懲戒解雇などの対象になってしまうので、極力避けた方が良いと言わざるを得ないのかもしれません。
どうしても納得がいかないのであれば、一度会社側と話し合う必要があるでしょう。
しかし、会社があなたに嫌がらせで異動を命じていない限りは、ルールに則れば異動を受け入れなくてはいけない可能性が高くなってしまうのです。
異動拒否の最終的な手段としては、転職というのも一つの方法として頭の片隅に置いておいて損はないとおもいます。
しかし、これは会社と調整や交渉、そして揉める事にもなりえるのでよく話し合い、考えた上で決定する必要があるのは、説明の必要がないかもしれません。
できるだけ揉めないように転職したい方は、こちらの記事も合わせてご覧下さい。
『スマートに円満退職する方法とは?』
こういった人事異動でいちいち揉めたくないし、異動もしたくないというならば、会社を探す段階で条件などを絞っておいた方がいいのです。
普通に求人で出ている案件では、異動に関する記載がしていない会社も多くあります。
しかし、転職エージェントが揃えている案件は異動に関する情報もそろっていますし、異動なしの職場を選んでくれたり、面接時に異動なしの条件を結んでくれる会社を紹介してくれたりするので転職エージェントが運営している求人サイトを活用するのは有効でしょう。
自分の希望条件がある方は、こちらから求人を検索してみてください。
https://www.pha-navi.net/
異動は嫌だと思う方は、多いのかも知れません。
しかし薬剤師という職業は、色々な患者さんと触れ合い、様々な医師の処方を見る事で自身のキャリアアップに繋がる事も多いのではないかなとも思います。
後々の薬剤師人生に役立つ経験値を積むという意味では、人事異動も悪いものではないのかも知れません。
しかし、やはり嫌なものは嫌ですよね…。
同じ様に悩んでいる人達からの、人事異動に関する質問が寄せられている弁護士さんのサイトがあります。
ここで、当てはまる質問がないか確認してみてもいいですし、質問を投げかけてみてはいかがでしょうか。
http://www.bengo4.com/bbs/search/人事異動+拒否/