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薬剤師の給料が上がりづらい本当の理由:薬剤師転職navi


薬剤師の給与は上がりづらいものなのか?
「待ち望んだ子どもが生まれたので、大切な子どもだから育児休業を使って養育したい。」

薬剤師さんの初任給って、他の一般職に比べて高い事が多いですよね。

「最初からそれだけ高いのだから、将来的にはいくらくらいになるのだろう…。」

なんて考えてしまいそうですが、語弊を恐れずに言わせてもらえれば、実際にはそう甘くないのが現実かもしれません。

最初は高くても、給与が上がりづらい、頭打ちになってしまった、なんて嘆いている方は結構いらっしゃいます。では、なぜ薬剤師の給与はなかなか上がらないのでしょうか?



薬剤師の給与が上がらない理由とは?
年収について書いた記事『薬剤師の適正年収を知り、年収を上げる4つのステップ』でも申し上げた通り、薬剤師さんの仕事というのは基本的に、
(1)処方箋を受け取り⇒(2)調剤⇒(3)監査⇒(4)投薬⇒(5)薬歴管理というような、ルーチンワークになりがちですよね。
もちろん、予製を行ったり、在宅指導に行ったりと合間に様々な仕事をする事もあるでしょう。

しかし、基本的には流れ作業と言うのは言葉が悪いですが、決まった流れで仕事をする事が殆どだと思います。ですから、給料が上がりづらいのは、仕事上での評価がしにくいというのが理由の一つにあります。

基本的な仕事(ルーチンワーク)というのは、社会や会社では出来て当たり前という評価を受けやすいものです。ですので、それが問題なく遂行できていることが「当たり前」になってしまうので、もちろんマイナスの評価にこそなりませんが、プラスの評価を付けづらいという構造的な問題が存在します。逆にその「当たり前」ができないとマイナス評価を受けてしまう、アンフェアな評価体制になってしまうのです。

ですから、万年いつもと同じ仕事(ルーチンワーク)だけをしていても、給与はいずれ頭打ちになり、上がりづらくなってしまうのです。

これは、専業主婦だけに関わらず、夫が奥さんの家事について評価をしてくれないのと構造的には似ているかもしれませんね。家が片付いてなくて文句を言われることはあっても、いつも家をきれいにしていても夫はそれを毎日は褒めてくれないですもんね。



昇給そのものが狭き門
上に書いた通り、基本的な仕事(ルーチンワーク)ばかり仕事をしていても大きな昇給は望めません。では、昇給額を増やすにはどうしたらいいのか?
それは、重要なポストや役割に就くという事です。薬局で言えば、管理薬剤師や薬局長という事ですね。

しかし、この管理薬剤師と薬局長。どちらも1つの店舗に1枠しかないですよね。
つまり、昇進するための倍率がとても高いのです。

更に一度、管理薬剤師に就いてしまった人は、傾向としてそのままの役職を続けて仕事をしていく事が多いので、次の管理薬剤師に為の立場・ポストが空くまでの期間がどうしても長くなってしまうのです。

このように昇進そのものが狭き門ですので、大幅昇給を狙って昇進するのが簡単ではありません。ですから、ずっと平社員扱いで給与も上がりづらいという訳です。
(逆に年収を上げる一つの手段として、別の職場・会社で必要とされるポジションに転職することで年収を上手く上げることができる人も多くいます。)

基本的にはこのような理由であることが多いですが、時にそうではない場合もあり、特に注意が必要です。それは一体どういう時なのでしょうか。



経営者が、私腹を肥やしている?
あなたは自分の薬局が、どれくらい調剤報酬を得ていて売上がどれくらいあるのかというのをご存知でしょうか?

管理薬剤師や薬局長に就かれている方なら、そういった事もチェックし把握しているでしょうが、そういった事に関わってない方ならあまり知らないと思います。
売上が危機的状況でなければ、特に上司や経営者からの注意喚起等も起こらないと思いますから。売上が好調ならば、その分昇給にも繋がりそうな感じがしますが、そうではない場合があります。

それは、経営者が儲けたお金を自分の為に過剰に手にしている場合です。
もちろん、経営者はトップとしてマネジメントなど重要な仕事をこなし、そして大きな責任とリスクを取っていますから、高額な報酬を受けるべきだとは思います。

会社の危機の時には、個人のポケットマネーからお金を工面する事もあるでしょうから、上手くいっている時にある程度の高額な報酬を受け取ることについて、一定の理解をしなくてはいけないかもしれません。

しかし、本来は社員に分配すべき利益まで自らが手にしてしまっている経営者がいるのもまた事実です。

そうなれば、従業員達の昇給について、多くを望めないだけでなく、いずれ現場の士気が下がってしまう大きな原因になってしまいます。こういった私利私欲を第一優先にしてしまう経営者がいるので、注意です。

もし、あなたの薬局の経営者がそうかもしれないと不安ならば、調剤報酬等調べてみてはどうでしょうか。薬局の従業員の給与を知る事は出来ないでしょうが、大体の予想から売上と利益を計算できると思います。どうでしょう、配分は適正に行われていそうですか?

もし、昇給をしたいと思われているのならば、こちらの記事がお役に立てるかもしれません。
薬剤師の適正年収を知り、年収を上げる4つのステップ






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