薬剤師国家試験を落ちてしまった際の…:薬剤師転職navi |
薬剤師国家試験。
薬学部を卒業しても、この国家試験に合格しない事には薬剤師を名乗る事はできません。
薬剤師国家試験の合格率は、薬学部6年制移行時の95回、96回の合格率が低かった事を除けば近年は大体75~80%くらいの合格率で推移してきました。
6年制薬剤師が初めて社会に出て来た第97回では、88%というご祝儀のような合格率でした。
次の98回では79%といつもの数字に戻ったかと思いましたが、今年の第99回の薬剤師国家試験の合格率はなんと60.84%でした。
98回、99回では不足していた薬剤師を補充する為に多めの合格率にしたのでしょうが、今回の国家試験では大きく合格者数が減ってしまう結果となっています。
この合格率がこれからの基準となるのか分かりませんが、たまたま受験者の質が低かったという理由でなければ受験生のこれからは厳しくなりそうです。
では、もし国家試験に合格できなかった場合はどうするのが良いでしょうか。
今年は合格率が低かった事もあり、来年までの時間をどう過ごすか悩んでいる方もおられると思います。
そういった方の為に、実際に資格浪人をされた薬剤師の方の経験談をお伝えしますので参考にして頂ければと思います。
国家試験に落ちた場合、選ぶ道が大きく二通りあります。
来年に備えて試験勉強をみっちりやるという道。
もう一つが、現場で働きながら勉強をする道。
まずは勉強一本に絞ってやっていくタイプですが、この道を選ぶ時は更に選択肢があります。
自分自身の力で勉強するのか、それとも予備校に通って勉強するのか。
勉強に専念する方を選んだ方からの意見では、予備校に通って勉強する方が良いという意見が大多数でした。
その理由が、自分で勉強しても勉強の仕方が分かっていなかったり、試験のコツなどが分からないからだそうです。
他にも、誰かに見られていないと甘えが出て来てしまうという意見もありました。
私も一人では勉強できないタイプだったので、話を聞いて「確かに。」と思えましたね。
もう一つの道が働きながら勉強するタイプ。
こちらは、お金の工面という役割もありますが薬局やドラッグストアなど、薬剤師が活躍する現場で働く事で、現場の空気や流れを知っておけるというメリットがあります。
大学時代に薬局実習で数ヶ月薬局の中で業務に関わる事はありますが、その時はあくまで学生として参加していただけです。
実際に従業員として働いてみると、実習の時と違い先輩社員からも厳しく接される事でしょう。
それ故に社員としての自覚が生まれ、業務を見る目にもより真剣さが増してくるのです。
こういった経験を試験合格前に積んでおく事で、薬剤師となった後も薬剤師業務にスムーズに入っていけるようになるそうです。
ただし、この場合は薬剤師として働く訳ではないので調剤を行う事はできません。
調剤補助のような医療事務のポジションとして雇われる事となります。
レセプトの経験も積めるのは大きなメリットになるのではないでしょうか。
レセプトを理解していない薬剤師は割と多くいます。
実業務を経験する事で、そういった薬剤師に差をつける事が出来るのです。
実際に試験に落ちた薬学生さんを雇っている会社は多くあります。
そういった会社を探してみるのが良いでしょう。
しかし、二足の草鞋ではなかなか上手くいかないのも事実です。
働きながら勉強する場合でも、試験の数ヶ月前には休職させてもらいましょう。
薬剤師国家試験は年に1回しかない為、その1回に全力を絞らなければなりません。
不合格した時点から、来年に向けての戦いは始まっています。
まだ時間があるし、少し休もうという考えはしない方が賢明でしょう。
そういった気持ちがあると、だらけてしまい直前まで何もしなかったなんて事になったりします。
あなたが来年合格する為にはどうしたらいいのか。
その判断材料としては、自分自身の実力・性格など理解した上で決めなければなりません。
悔いの残らない様に次回の試験までやり通して下さい。
薬剤師国家試験対策のサイトもあるようです。
そこから色々と意見を取り入れてみるのも良いかも知れません。
薬剤師国家試験対策.com
http://be89314.com