| 薬剤師の研修が多い会社と少ない会社は、どんな違いがあるのか？：薬剤師転職navi |
あなたの会社は研修制度がありますか？
会社にとってスタッフを育成するという事は、非常に重要なことですよね。スタッフの練度が上がるという事は、患者さんへのサービス提供の質が上がることになりますし、会社の利益にもつながります。
薬剤師さんで言えば、OTC商品の知識が高くなったり、薬学的な知識が増えたりする事で患者さんに提供できるサービスの質の向上が期待できるでしょう。
「うちは研修やってないけど、特に困ってないし問題ないんじゃないの？」
と思っているのなら、それは大間違いです。
研修の多い会社と少ない会社では、実は気づいた時には大きな差が生まれてしまうものだからです。
研修のメリットとは？
薬剤師さんを雇っている会社が行う研修は、主に薬学的なものが多いでしょう。
薬の相互作用の確認をしたり、新しい作用の勉強をしたりなど様々な内容があると思います。新薬もどんどん新発売されるので、それに関する知識も埋めていかなければならないでしょう。研修を行うことでそういった知識の補完をすることができ、患者さんに質の高い医療を提供することができるようになります。その結果、薬局としての評判も上がるでしょうから、患者さんからの信頼も高くなります。
大手のドラッグストアは、毎月風邪薬や胃腸薬というカテゴリ毎の商品に関する勉強会を行っているところが多いようです。同じ風邪薬でも配合されている成分の違いから特徴が変わってくるので、それを知ることで患者さんに適正な薬を販売することができるようになる訳です。
実際に大手ドラッグストアで研修を受け続けてきた方に話を聞くと、
「患者さんの話を聞いて症状を判断し、その症状や要望に合わせた処方の薬を販売出来るようになった。自分の選んだ薬で患者さんが回復するのは嬉しいし、薬剤師冥利に尽きる。」
と話されていました。
ドラッグストアで働く薬剤師さんは、自分で商品（処方）を選択できるので、そういった研修が大いに役立っているようです。
研修は転職にも有利なのか？
また研修が転職で役に立つ場合もあります。
ドラッグストアから調剤薬局に転職した方の話ですが、転職した先の調剤薬局ではOTCも扱っていたもののOTCに関する知識の深い薬剤師の方がおらず困っていたそうです。しかし、OTCの研修を積んできた薬剤師さんが入社した事で、その知識を共有する事で販売が上手くいくようになったそうです。
そして、その薬剤師さんはOTC部門の部長に任命され、給与が大幅にアップする事になりました。研修で得た知識を生かすことで、報酬面で優遇される事もあれば、それは嬉しいことですよね。
薬剤師向けの研修以外にも、コミュニケーション術やマナー研修といった研修を行っている会社もあります。薬剤師という職は医療サービス業である面が大きいので、患者さんとのコミュニケーションを高める為の研修であったり、社会人としての常識を深めたりする研修というのは非常に役に立つものです。このように、研修を受けることが、薬剤師としても、人間的にも成長が出来る機会になるのではないでしょうか。
研修が少ない会社だと、個人負担が大きい
研修を行うに当たって、その費用を会社が全てを負担することが多くなってきました。
研修の多い会社というのは、無償でそれだけの知識やスキルを得ることが出来るということです。研修の少ない会社に勤めている人が、研修の多い会社の人と同じように知識を深めていきたいのならば、自分で研修を探して受けなければなりません。一般で受けられる研修は有料であることも多く、個人で受けるには自費で受けなければいけません。
また、会社で行う研修は講師の方に出向いてもらう事が多いので、移動の負担も少ないというのも些細なことですが、時間がない方にとってもは嬉しいことですよね。しかし、個人で受けるとなると開催されている会場まで出向かないといけないので、研修を受けたくても遠方なので諦める、時間をかけて出向く、泊りがけで遠征というように時間や費用の負担も大きくなってしまいます。
会社での研修は業務として扱われる事も多く、受けていれば給与が出たり代休が当てられたりすることもあります。それが目的ではないのは分かっていますが、個人の場合は、その分の給与も代休も期待することは難しいものです。
最近ではオンラインでのLive配信なんて方法を取って、家でも講習を受けられる場合がありますが、家だと集中して受ける事が出来ないという意見もよくお聞きします。そういう意味でも、就業時間中に会社が研修を多くやっていればいるほど、そのメリットを享受する事が出来るのではないでしょうか。
研修の多い会社を探したいのならば
求人票の情報だけでは、その会社がどの程度研修を行っているのか分からない事が多いものです。だからと言って、一社一社問い合わせて確認するのも面倒ですよね。そういった場合にも、我々のような転職コンサルタントは役に立つことができます。研修の多寡について既に調べている求人を紹介したり、要望によってさらに追求したりといったサービスが受けられます。
あなたが、向上心が高く薬剤師としても社会人としても成長していきたいのならば研修の多い会社で働くようにしてください。長い目で見れば、研修はきっとあなたの為になってくれますよ。
