薬剤師が残業を申請したら、怒られた…:薬剤師転職navi |
仕事における残業の位置付け
余程お金を稼ぎたいという方でなければ、残業というのは出来ればしたくないものです。定時上がりで帰れるのが一番嬉しいですしね。
経営者側もそれは同じで、残業代は高いので出来る限り残業を発生させたくないと思っています。薬剤師の人件費は高いので、それに加えて残業代まで支払いたくはないという訳です。
そもそも、残業というのは通常の働き方をしていても、やむを得なく終わることの出来なかった仕事を定時外で行うというものです。
ですから、特に急ぎではない仕事を残業してやるというのは経営者側からは納得いかない訳です。他にも、残業するのは能力不足が原因という風潮も世の中にはあります。
そういった風潮がサービス残業を生み、残業代の未払いの原因になってしまう事もあるでしょう。残業しても、残業代を申請するのがはばかられるという方もいらっしゃるくらいです。しかし、正当な理由があって残業しているのならば、残業代は当然支払われなければいけません。
「残業をしたので残業代を申請したい。…でも、社長から色々言われるのではないか。」
と申請を躊躇していたりしませんか?
それはサービス残業を許容してしまっているという事になり、あなた自身も違反者になってしまいます。
残業したら、残業代は支払われなければいけない
残業代を社長に申請してみたら、
「本当に働いていたのか信用できない」
「そもそも必要な残業だったのか?」
「真面目に働いていないから残業が発生するのではないのか?」
などと言われたことはありませんか?
社長と従業員という立場上、こういう風に言われてしまってはなかなか言い返せない場合も多いと思います。
しかし、ここで社長の言う通りに残業代の申請をやめて泣き寝入りするのは間違っています。
残業代を払わないという違反行為にしっかりNoと言えるようになりましょう。
とは言え、立場の問題もありますので面と向かってはなかなか言えないと思います。
そういった時は労働基準監督署に相談を持ちかけましょう。
残業していることの証明をする
残業代を申請するには、まず残業をしていることの証明をしなければいけません。
その証明をしてくれるのが、勤務状況記録です。
ほとんどの職場では、タイムカードを利用して勤務の記録を取っていると思います。
このタイムカードが重要な証拠となります。
ですから、まずタイムカードを証拠品として労働基準監督署に提示しましょう。
この時、社長側に動いていることが見つかってしまうと、タイムカードの改ざんをされてしまう恐れがあるので気をつけなければいけません。
最悪の場合、あなたのタイムカードは自分で管理し確保しておくべきでしょう。
タイムカードというしっかりとした証拠があれば、あとは労働基準監督署の方で指導を入れてくれるので任せておけば大丈夫です。
タイムカードの他にも、就業規則などが証拠品として扱われます。
http://zangyou.org/information/syouko/
残業代の問題が解決したら…
残業代の問題が解決しても、職場の空気が変わることがありますよね。
労働基準監督署に駆け込んで指導してもらったものの、社長との間で気まずい空気が流れると思います。
悪質な経営者の場合、なんかしらの不利益を押し付けてくる場合もありますし、働き続けていると嫌がらせを受ける場合も考えられます。
もともと、根がそういった経営者であるから今後も何があるのか分からないという不安もあるでしょう。
この場合は、もらうものをもらったら一度リセットしてしまうのが一番です。
残業を認め、残業代をしっかり払ってくれる職場に転職するべきでしょう。
その時に使って欲しいのがキャリアカウンセラーです。
残業がある会社なのか?残業代を支払ってくれる会社なのか?というのは求人情報を見ただけでは分かりません。
そういった裏の部分の調査を転職コンサルタントはやってくれますので、そういった問題が起こらない会社を紹介することができます。
せっかく転職したのに、また同じような会社に入ってしまったとならないよう、転職コンサルタントに相談し、しっかりとした会社に転職できるようにしましょう。