薬剤師の平均年収、この10年でどう変化したの:薬剤師転職navi |
薬剤師の平均年収、この10年でどう変化したの
普通の人達から見た薬剤師の給与イメージは、「薬剤師は給与が高くて生活も安定しているんじゃないの?」というのが多いと思います。
実際に薬剤師の年収を調べてみると、他の職種と比べても高めの位置にありますし、薬剤師が国家資格であるという事もブランドイメージに繋がっているのだと思います。
しかし、隣の芝は青いと言うように実際に現場で働いている側からすれば、薬剤師の給与がそんなに良いとは思えないのではないでしょうか。
今回は、その薬剤師の年収についてスポットを当ててみました。
薬剤師の平均年収、直近の10年でどのように変化しているのでしょうか。
薬剤師の平均年収
この10年をさかのぼって見てみると、薬剤師の年収に変化が見られます。
平成23年までは、500万~520万までで推移しているのですが、平成24年から530万円前後にアップしています。
http://nensyu-labo.com/sikaku_yakuzaisi.htm
この時点であった大きなイベントと言えば、薬学部が6年制になって初めての卒業生が就職していったという事です。
23年で平均年収が一度下がっているのは、薬剤師不足の空白の2年間から新卒薬剤師が一気に流入してきた事によって一時的に下げられてしまったという事が考えられます。
6年制薬剤師初の国家試験は御祝儀的な合格率でしたので。
翌年の平成24年から平均年収529万円に上がっていますが、これは6年制薬剤師の給与が高いというのも関係しているでしょう。
6年制薬剤師が登場する前の新卒薬剤師の平均年収は約300万円程度でしたが、新卒6年制薬剤師の平均年収は350万円となっています。
それに薬剤師はまだ売り手市場とも呼ばれていますので、薬剤師を確保したい企業の競争もあります。
6年制薬剤師が登場した事と薬剤師確保の為の好待遇に拍車がかかり、年収が底上げされてしまったのかも知れません。
それからの3年は530万円前後で安定しているので、何かしら業界に変化が現れるまではこの平均年収が維持されていくのではないでしょうか。
平均年収が変動する要因
6年制薬剤師の登場といったように、薬剤師の平均年収が変わるには何かしらの理由があります。
薬剤師を取り巻く環境が大きく変われば、それだけ年収にも影響してきます。
薬剤師の働く環境はこれから先大きく変わってくるでしょう。
国がかかりつけ薬剤師、地域密着医療を重視していますし、薬剤師の求められる職能が高いレベルのものになれば薬剤師の年収は更に上積みされていく事でしょう。
薬剤師の飽和が進めばもちろん薬剤師の年収は下がってしまうでしょう。
この薬剤師の飽和に関しては以前からも言われていますが、薬剤師の飽和が起こるのは人口が集中する都市部だと考えられています。
現に地方では薬剤師は依然として足りておらず、年収700~800万で薬剤師を募集している薬局がちらほら存在しています。
しかし、薬剤師の平均年収がどう変動しようと、あなた自身の年収をコントロールする事は可能です。
転職を上手く利用すれば、年収アップが可能だからです。
特に都市部にこだわりなければ、前述のように地方の薬局を探せば簡単に年収を上げられるからです。
今の年収に不満が出てきたら、是非転職コンサルタントに相談してみて下さい。