| 一人薬剤師は好きですか？嫌いですか？：薬剤師転職navi |
嫌煙されがちな“一人薬剤師“の実態
一人薬剤師というワードは、よく見かけます。
それだけ注目度が高いという訳でしょうが、それはポジティブな目線ではなく、ネガティブな目線での注目度の方がかなり多いでしょう。
一人薬剤師をやりたいか？というアンケートを取った場合、多くの薬剤師さんはやりたくないと答えると思います。
一人薬剤師は、責任が重く、仕事もきつく、休みも取れず割に合わないと考えている薬剤師さんがほとんどだと思います。
実際に、一人薬剤師で働いている方は「きつい」と思っている方も多いのですが、一人薬剤師というのは単にきつい仕事なのでしょうか？
そうではありません。
薬剤師さんの中には、「一人薬剤師の薬局で働きたい」と逆に一人薬剤師を希望してくる方もいらっしゃいます。
そういった薬剤師さんを惹きつける、一人薬剤師の魅力、いわゆるメリットとはどういったものがあるのでしょうか。
一人薬剤師のメリット
一人薬剤師のメリットとして、まず挙げられるのが人間関係の煩わしさからの軽減というものがあります。
薬剤師さんの転職の原因の大きなものとして、人間関係の破綻があります。
普通の薬局では管理薬剤師の下に数人の薬剤師が配置されて運営をしていますが、複数の薬剤師が働く現場では意見の衝突もままあります。
そういった事から人間関係がこじれて、薬局内の空気が悪くなってしまう可能性があるのです。
しかし、一人薬剤師ならば薬剤師は一人しかいないので、そういった衝突はなくなります。
また、一人薬剤師であるという事は自動的に管理薬剤師になるので、薬局のトップとして働く事になります。
当然、責任は生まれますが薬局のトップならば人間関係で悩む事は少なくなるでしょう。
次に、患者さんとの関係を構築しやすいというのがあります。
一人薬剤師だと、患者さんの対応をするのは自分だけという事になるので、患者さん一人一人との距離がかなり近いものになります。
患者さんから見ても、毎回同じ薬剤師が対応してくれた方が、自分の事をわかってくれている薬剤師さんという認識になるので、安心感が生まれます。
現在ではかかりつけ薬局・薬剤師の地位が向上していく傾向にありますので、一人薬剤師は地域に根付いた働き方と言えるでしょう。
一人薬剤師の問題点の一つに、調剤、監査、投薬を一人でやることによるミスがありますが、
患者さんとの関係構築が上手くいっていれば、投薬ミスをしてもよほど大きなミスでない限りはトラブルになることもなく解決するでしょうし、患者さんの方からミスの指摘をしてもらえて助かったという場合もあります。
経験を大きく積みやすいのも一人薬剤師の大きなメリットです。
一人薬剤師は通常の薬局では複数の薬剤師で分担していた事も、一人でやらなければならないのでそれだけ経験を積む事ができます。
また一人でやるからこそ、仕事がスムーズにできるように作業の効率化を思いつく事ができます。
そのアイデアは、他の職場でも生かされる事でしょう。
一人薬剤師には一人薬剤師のメリットがあるのです。
それでもやはりデメリットの考慮はすべき
一人薬剤師にもメリットがあるとは言え、デメリットもそれなりに大きいものです。
給与はそれなりに高いものの、責任感は当然求められます。
一人で全ての業務をこなすので、忙しいですし、有給を使おうと思っても休みを簡単に取る事はできません。
また体調不良になってもそうそう休めないなんて場合もあるかも知れません。
一人薬剤師が良いと思う場合でも、デメリットをしっかり覚悟した上で選択するようにしておくべきでしょう。
