引っ越しを伴う転職の場合にするステップ:薬剤師転職navi |
引っ越しと仕事探しは、どちらが先?
結婚だったり、親元に帰ったりと人によって様々な理由があると思いますが、引っ越ししなければならなくなったので、引っ越し先に合わせて、仕事も探さないといけないという場合ってありますよね。
そういう時、「引っ越しする家を先に決めた方が良いのだろうか、それとも先に転職先を決めた方が良いのかだろうか。」と迷ってしまうことってありませんか?
「どちらにせよ引っ越しも転職もするのだから、どちらが先でもあまり変わらないんじゃないの?」と考えている方もいらっしゃるかも知れませんが、しっかりと計画を立てて動かないと後々困る事も出てきます。では、どういう段階を踏んで引っ越しと転職を進めていけば良いのでしょうか。
今回は、薬剤師さんの特有のケースを考えながら書いてみます。
薬剤師の場合、引っ越し先を最初に探すのがベター
これは薬剤師が国家資格という普通の社会人にはないライセンスを持っているからとも言えます。資格も何もいらない職場への転職ならば様々な方が候補者となりますが、薬剤師免許が必要な職場へは、当然ですが薬剤師のみが候補者となります。
しかし、住まいの方はどうでしょう?
薬剤師免許がないと入居できないマンション・アパートなんて聞いた事がありませんよね。つまり薬剤師さんの場合は、転職先の競争率より転居先の競争率の方が遥かに高いのです。特に引っ越しシーズンだと更に競争率も高いでしょうし、逆にシーズンオフだと優良物件が少ないので早めに抑えておきたいところです。
それ故に、先に職場探しをして転職先を決まったはいいけど、その近辺で引っ越し先を決めようとしたら通勤に便利なマンションやお洒落なマンションというような優良物件は既に埋まってしまっていた、なんて話も結構耳にする話です。
古いアパートしか残っていない、を避ける為に
結果として、交通の不便な所や古いアパートの様な残り物の物件に住むしかなくなってしまい、通勤時間がかかってしまったり、家に帰ってもリラックスできなかったりという事になってしまう場合もあるのではないでしょうか。
よく家賃は給与の1/3程度までが理想と言われますから、仕事が決まらないと給与どれくらいもらえるか分からないという事もありますよね。しかし、薬剤師さんの給与は一般職に比べて給与の大幅な変動も少なく安定しているので、どれくらいもらえるか予定が立てやすいものです。ですので、あらかじめ考えている給与に対しての家賃の物件を選んでおいて問題はないでしょう。また、転職のしやすさもこれを後押ししてくれます。
家賃を抑えたいなら、○○を利用
家賃は給与の1/3程度までが目安と書きましたが、家賃を抑えれば抑えるだけ自由に使えるお金が捻出されるので、安く住めるならばそれに越した事はありませんよね。しかし家賃が安くなればなるほど、それに比例して物件のレベルは下がっていくものです。これは至極当然の事です。
しかし、一つの方法として、家賃を抑えることも実は可能なのです。それは、社宅を完備している職場を探すという事です。特に最近では、薬剤師不足が恒常的に続いていますので、薬剤師の福利厚生を充実させるために、社宅制度を完備している会社も増えてきました。ですので、「社宅?」と思われた方でも、一度は検討してみても損はないはずです。
またこの場合は、家賃を安くできるだけでなく転職先と引っ越し先を同時に決めることが出来るので、別々に探すより時間や手間をかけなくても良いというのも利点ではないでしょうか。
社宅制度のデメリットとその回避方法
しかし、転職先の社宅制度を利用した場合にもデメリットがある場合が有りますので、この点は抑えておいてください。それは退職した場合は、社宅を出ていかなければならないという事です。もちろん、転職の段階で退職した後の事を考えるまでしなくても良いかも知れませんが、社宅の場合はそういったリスクもあるというのを知っておいてください。退職して仕事を探す時に、生活の拠点が失われてしまうのですから、一つのリスクとしては考えておいたほうが無難です。時期によっては、なかなか次の転居先が決まらないなんて場合もありますしね。
そういった意味では借り上げ社宅がより良い選択と言えると思います。借り上げならば、大家さんの同意が必要ではありますが、家賃をあなたが支払う事でそのまま住み続けることが出来るからです。もちろん敷金は会社のものですから、会社に敷金を支払わなければならないですし、礼金や手数料が発生する場合もあるでしょう。しかし、退職後も生活拠点が確保できると思えば、安い出費とも言えます。
社宅制度を利用したいのならば、社有社宅の会社より借り上げ社宅制度を取っている会社を選ぶようにしてください。
引っ越しの際には、事前にコンサルタントに相談を
引っ越しも転職もとなると、なかなか一人では手が回らない事も多いものです。
そこはコンサルタントを利用し上手く役割分担をする事にしてください。転職先の情報はコンサルタントに探してもらい、あなたは転居先の候補を探しておけば良いのです。
転居先の候補がある程度絞れたり、転居先を決定したりしたのならその周辺での職場を紹介してもらいます。もちろん社宅制度を利用したいのであれば、社宅制度のある転職先を探してもらえば、さらにあなたの負担を減らせることはできます。
また、規模が小さい企業に転職を考える場合は、借り上げ社宅をリクエストしてもらうこともできます。もちろん、全てが叶うわけではありませんが、上手くいけば家賃を圧縮することができるので、毎月の経済的な負担はさらに減らすことができます。
コンサルタントの使い方は、仕事探しだけではありません。引っ越しも転職も安心してできるようにまずはコンサルタントに相談して下さいね。