転職後すぐに、年収そのままで管理薬剤師に?:薬剤師転職navi |
管理薬剤師の急な退職は予定調和?
転職して新しい薬局に勤める事になったと思ったら、配属された薬局の管理薬剤師が突然退職。
他に管理薬剤師候補がいないものだから、社長から「管理薬剤師をやってくれないか?」と言われてしまったらどうしますか。
入社したばかりだから変に断りにくいし、とりあえずOKと言っておこうとか。
肩書きでいいからと言われたから、仕方なく引き受けるという場合もあるかも知れません。
そして受ける事になった時、年収は据え置きでと言われたら…。
仕方ないと思いますか?それとも納得いきませんか?
こういったシーンでは、どういった対応を取るのがよいのでしょうか。
管理薬剤師という立場
もちろん、管理薬剤師という立場になるというのは薬剤師としてのキャリアを積むための大きな経験となるでしょう。
管理薬剤師経験のある薬剤師と管理薬剤師経験のない薬剤師では、転職時もその扱いが異なります。
当然、経験のある薬剤師の方がプラス査定を受けるので待遇も良くなりますし、管理薬剤師募集の求人は管理薬剤師の経験者を要望しているところもあります。
ですから、管理薬剤師になるということは、今後の薬剤師人生においてプラスだと言えます。
ただし、管理薬剤師という仕事は一般薬剤師と比べると仕事がかなりハードになるでしょう。
管理薬剤師になると、その薬局全般の管理を任されたという事になりますから仕事が大幅に増えてしまいます。
通常の薬剤師業務に加え、レセプトのチェックもしなければいけない、返戻が来た時も対応しなければいけないし、薬局の経営状況(処方箋枚数、来局者数、患者一人当たりの単価)を確認し、経営状態の把握と問題点のあぶり出しもしなければいけません。
それにチェーン経営の薬局ならば責任者の会議があるでしょう。
会議は休日に行われる場合もあるので、休日出勤を余儀なくされることも。
病院とのコネクションもしっかり取っておかなければいけませんので、医師のところに挨拶に行かなければならない場合もあり大変な仕事です。
ですから、薬剤師をやっている方の中には、「今の給料で満足しているし苦労を背負ってまで管理薬剤師にはならなくていい」という薬剤師さんが結構いらっしゃいます。
仕事の割に給料が割に合わないと感じたり、プライベートの時間を取れる方が嬉しいと思っていたりするからでしょう。
管理薬剤師になると年収が上がるのに、任されてもやりたくないという人がいるのです。
年収据え置きで管理薬剤師をやらされるというのがいかに損な事か分かるでしょう。
管理薬剤師の責務についてはこちらをご覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/07/s0721-6d.html
交渉の余地はないのか?
もし、年収据え置きで管理薬剤師をやって欲しいと頼まれた場合は、まず年収アップの交渉をしましょう。
管理薬剤師は一般薬剤師と比べ、年収が大体100?150万ほど高いです。
あなたの年収にこのプラス分を足した金額でまず交渉しましょう。
交渉を受け入れてくれて、あなたが管理薬剤師をやることに納得がいっているのならば、この話はこれで終わりです。
では、交渉を受け入れてくれなかった場合は
この場合は、管理薬剤師になることを断るべきでしょう。
あなたに余程のボランティア精神がないと、かなりつらい仕事になってしまいます。
良識ある経営者ならば、新しい管理薬剤師候補を探すことでしょう。
断ってもしつこく食い下がってくる場合は
こうなってしまうともう手に負えません。
断った腹いせに色々と圧力をかけてくる場合があるからです。
こうなってしまう場合には、転職も考えておきましょう。
転職したばかりなのにもう転職?
なんて思われるかも知れません。
確かに、職を転々としている人は雇用する側から見たらマイナスに映る場合もあるでしょう。
しかし、それはすぐ転職ということを頻繁に繰り返している人だけです。
1回程度の失敗での即転職は問題になることがほとんどありません。
安心して大丈夫です。
そして、次の転職のことを考え、キャリアカウンセラーに相談しておきましょう。
次の転職先の面接の時に、即転職したことについてフォローも入れてくれますし、面接時にどう応答していったらいいかシミュレーションも行ってくれます。
また、同じようなことが起こらないよう募集側にも働きかけてくれるので、安心して転職することができるようになります。
しかし、せっかく転職してきたのだからしばらく腰を落ち着けて働きたいですよね。
あなたが管理薬剤師をやってもいいと思うのならば、まずは年収交渉からやってみましょう。