独立開局をする為に必要なスキルと準備:薬剤師転職navi |
戦国時代、日本全国に数多くの大名が存在し群雄割拠していたように、現代社会でも群雄割拠というものは形を変えて続いています。
それは会社を経営するという形です。
自分の会社を持つ事で一国一城の主となり、社会に進出していく。
薬剤師の視点ですと、独立して自分の薬局を持つという事ですね。
独立開局は、多くの薬剤師の夢であり、特に男性薬剤師は独立志向が高いものです。
そんな独立開局を目指すあなたの為に、独立開局に必要な準備を整理しておきたいと思います。
まず独立する大前提として、薬局長または管理薬剤師の経験を積んでおく必要があるでしょう。
薬局のトップとして、収支を見たりレセプト請求のノウハウを学んだりと薬局を経営する上で必要不可欠な事を数多く学ぶ事が出来ます。
何の経験もない薬剤師が突然独立しようとしても失敗する可能性は高くなってしまいます。
まずは薬局運営のデモンストレーションとして、管理薬剤師の経験をしておいて損はありません。
薬局のトップになっておく事は、他にもメリットがあります。
それは、コネクションを作る事が出来るかもしれないという事です。
付き合いのある病院の医師と懇意にする事で、手回しをしてくれる可能性もありますが、
他にも重視したいポイントがいくつかあります。
それは製薬会社のMRや医薬品卸会社のMSとの付き合いです。
MRやMSは、様々な病院に出入りして医師と話をしていますので、医療職界隈の話に詳しいです。総合病院の医師が独立をしようと準備している等という情報が、MRやMSと懇意にしておくことで、そこから入手できる可能性があるのです。
新規開院の医院の門前に薬局を構える事が出来れば、独立しても安心と言えるでしょう。
MRやMSは、会社のノルマとなっている薬を買ってもらおうと薬局長にお願いに来る事が多いですから、彼らと仲良くしておくと良い情報を引き出せるかも知れませんし、損はありません。
そういった意味でも、薬局長・管理薬剤師になる事に意味があるのです。
次に独立するにあたって考えなければいけないことが立地についてです。
独立して薬局を開局しようといっても、どこでも開局したら成功するという訳ではもちろんありません。
立地条件が良くないと、患者さんが来ず赤字続きで閉局に。
独立の為にした借金だけが残ってしまうという、悲しい結末を迎えてしまうことにもなりかねません。
この立地に関してですが、個人で判断するのもなかなか難しいものです。
上記の様に、業界関係者のコネや情報網があれば良い条件の場所も見つけられるかも知れませんが、そうではない場合は薬局の開局コンサルタントに依頼するという方法もあります。
ただし、依頼すれば費用は掛かりますので、独立資金に余裕があるかどうか確認した上で依頼する事を検討したほうがいいかもしれません。
独立する時は恐らく個人薬局で、あなたが経営者かつ管理薬剤師として働く事が殆どだと思います。しかし、それでも仕事の負担を減らす為に医療事務を1人は雇っておきたいものです。
そういった人員の手回しや、従業員に守ってもらう規約などの準備なども必要になってきます。
独立して薬局経営をする以上、薬剤師としての知識・能力のみならず、集患のためにマーケティングのような経営手腕や従業員のマネジメント等、やらなければいけない事は沢山あります。
よって経営やマネジメント関係の勉強も必要になってくるでしょう。
(最初の頃は、「しなければならない事」と、「した方がいい事」を切り分けて優先順位をつけたほうがスムースにいきますので、この点は気を付けて下さいね。)
コネもないし、どうしても自分一人では独立は難しい…。
そう思っていても、まだ方法はあります。
それはフランチャイズ(FC)に加盟して独立するという方法です。
実際にフランチャイズ開局を行っている会社は多くあります。
そういった会社の手助けを受ける事で、独立にかかる資金を抑える事が出来たり、
開局間もない頃の不安などをサポートしてもらう事ができるのです。
ただし、ロイヤリティーが発生するので個人でやるより儲けは減ってしまいます。
それでも、安心感を得たいのならば加盟金などは多少目をつぶった方が良いかも知れません。
独立にかかる準備や意気込み、それまでに培うべき経験は膨大なものです。
それ故に成功した時は、収入も大幅に伸び豊かな暮らしを送る事ができるようになります。
独立には、コネのような人に関係するもの、薬局の立地、そして独立の為の資金が必要になります。
独立しようと思っただけで簡単にいくようなものではありません。
しかし、独立開局には夢も大きくありますので是非とも頑張って頂きたいと思います。