日本は世界一の高齢化社会の国です。
高齢者が多いというのは先進国という証でもあるのですが、高齢化故の問題も起こっています。
社会保障費用の増大、生産性の低下など。
さらには医療の面でも大きな問題があります。
高齢化故の在宅医療希望者の増大です。
現在、日本人口の1/4は65歳以上の高齢者が占めています。
これでも多いと思える数ですが、2035年にはこの割合がさらに増え3人に1人は高齢者が占めるであろうと予測されています。
既に在宅医療の注目度は高まっていますが、高齢者が今後増えてくるとさらに在宅医療の需要も増えてくるでしょう。
薬剤師に求められる役割も期待も大きなものとなってくるはずです。
そこで、今後の展開を考え在宅医療薬剤師を希望している薬剤師さんが、とっておくべき資格は何なのかを考えたいと思います。
ケアマネの資格はあると便利
1.自分自身の知識の再確認、最新のカリキュラムを知る事ができる。
医師、薬剤師、看護師の医療チームに加え、在宅医療で重要な働きを担っているのがケアマネージャーです。
在宅医療では訪問指導は行いますが、在宅での薬の服薬や管理の手伝いはケアマネージャーが行います。
ケアマネージャーは薬の専門家ではない為、薬の服薬に関する疑問や問題が生じても簡単に解決する事が出来ません。
1日3回だと薬の飲み忘れが多い、薬の種類が多すぎる、服薬での事故の心配など…。
ケアマネージャーが薬の服用に関して直面する問題は多々あります。
しかし、薬剤師がケアマネージャーの仕事を理解していると、薬の管理や服用に関してのアドバイスがしやすいですし、担当のケアマネージャーも薬剤師への相談がしやすくなります。
ケアマネージャーは、薬の相談は薬剤師ではなく看護師や医師へする事が多いので、ケアマネージャーとの意思の疎通ができるようになれば、在宅分野での薬剤師の重要性も上がるというものでしょう。
ケアマネージャーの資格があれば、薬剤師自身がケアマネージャーの役割を果たす事も可能ではありますが、時間的労力的にも限度があるのでそれはかなり厳しいと思われます。
ケアマネージャーの仕事を理解するという意味で、ケアマネージャーの資格はあると便利でしょう。
他にも便利な資格
在宅医療であると便利な資格、というよりほぼ必須と言える資格は自動車運転免許です。
在宅医療は、徒歩や自転車で在宅患者のお宅を回る事はほとんどなく、公共機関を使って移動するなんて事はまずないでしょう。
ほとんどの場合、会社が保有している車、あるいは担当者の自家用車を利用して在宅医療を行っています。
その為、自動車運転免許を持っていないと在宅医療の担当にしてもらえない場合があります。
もし、自動車運転免許を持っていないのであれば運転免許を取るべきですし、取得しているもののペーパードライバーであるというのならば、運転に慣れておくべきでしょう。
運転できる薬剤師とできない薬剤師では、在宅医療を任される可能性が大きく異なります。
また在宅薬剤師になる上で重要な資格も2013年4月から登場しました。
それが在宅療養支援認定薬剤師制度です。
日本在宅薬学会が認定しているものですが、在宅医療に関する知識と技能、それから態度を備える薬剤師を養成する制度です。
始まったばかりの認定制度の為、認知度はまだ高くないかも知れませんが、今後の事を考えると持っていると有利な資格だと思えます。
また日本在宅薬学会ではバイタルサイン講習会も行っています。
バイタルサインについては、多くの薬剤師さんが興味を持っているものの、それを学ぶ機会がなかなかないと感じていらっしゃるようです。
在宅医療で薬剤師がバイタルサインを測定できるかどうかで、薬剤師ができる事が大きく変わってくると思えます。
またバイタルサインの理解ができていれば、在宅医療だけでなく薬局内での仕事も変わっていく事でしょう。
在宅療養支援認定薬剤師制度とバイタルサイン講習会については、日本在宅薬学会のホームページに載っていますので、詳しくはそちらをご覧ください。
日本在宅薬学会:
https://jahcp.org
在宅医療自体は資格がなくても参加できますが、持っていると明らかに変わるという資格もあります。
意欲があって時間に余裕があれば、そういった資格の取得にチャレンジしてみましょう。
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