2005年から始まった認定実務実習指導薬剤師ですが、開始初年からその注目度は高く多くの薬剤師さんが認定を受けようと研修会並びにワークショップへと馳せ参じました。
薬学部が6年制となり、病院薬局での実務実習が必修科目になりました。
その指導のために認定実務実習指導薬剤師の認定が必要になるので、後進の指導に意欲のある薬剤師さんは講習を受け始めたという訳です。
その認定実務実習指導薬剤師の人数ですが、年々順調に増えていき平成27年6月30日時点で総数25,594人(うち病院:8,274人、薬局:17,320人)となっています。
薬剤師が取得できる資格の中では、特に人気の高いと思われるこの認定実務実習指導薬剤師ですが、薬剤師本人が認定を得るために講習を受ける場合もあれば、会社が雇っている薬剤師に対して認定を受けるように講習やワークショップへの参加を促す、或いは指示する場合があります。
個人だけでなく会社も注目する認定実務実習指導薬剤師。
その認定を受けることはどういったメリットがあるのでしょうか。
認定実務実習指導薬剤師になる事によって得られるメリット
1.自分自身の知識の再確認、最新のカリキュラムを知る事ができる。
実務実習では、薬学生に対し現場での薬剤師としてのふるまい、仕事内容を経験してもらいますが、それだけではありません。
今までの大学の講義で教わってきた内容をテキスト等を用いて、指導薬剤師と一緒に再確認するという事も行います。
つまり、指導薬剤師の知識が少なければ薬学生は満足のいく実習を送る事ができないという訳です。
そこで講習では現在のカリキュラムがどうなっているのか、薬学生に対しどういった教育が求められるのかという事が学べるのです。
またワークショップでは複数の薬剤師と意見交換ができるので、それを通じてお互いに知識の吸収ができるという訳です。
薬剤師という資格が永久資格であるため、薬剤師免許を取ってしまったら研鑽を怠けてしまうという方も中にはいらっしゃいます。
しかし、認定実務実習指導薬剤師は6年の更新制のため、更新を続ければ常に新しい知識を仕入れていく事ができるのです。
薬剤師としてのスキルアップにもつながる資格だと言えますね。
2.認定実務実習指導薬剤師をする事により給与アップの可能性がある。
薬学生が行う実務実習ですが、これは薬局や病院のボランティアで行われている訳ではありません。
ボランティアではない以上、そこには依頼料というのが発生するのです。
薬局で実務実習を行えば、薬学生を受け入れた薬局に大学側から報酬が支払われるという訳です。
つまり薬学生の受け入れをすればするほど、薬局の臨時収入は増えるのです。
実務実習での収入を増やす為には認定実務実習指導薬剤師がいなければならない訳で、収入が増える分を指導薬剤師に分配する会社は多いです。
その為、指導薬剤師としての特別手当がついたり、基本給がアップしたりする薬剤師さんがいらっしゃいます。
教える事が好きな薬剤師さんなら、給料もアップしながら後進の育成ができる素晴らしい資格だと思えます。
3.実務実習を請け負いたい薬局へのアピール力が強い
実務実習を請け負いたいけれど、認定実務実習指導薬剤師の認定を受けている薬剤師が社内にいない、少ない。
そう悩んでいる経営者は数多くいます。
そこに認定実務実習指導薬剤師の認定を受けた薬剤師が求職にきたら…?
何が何でも欲しいと思うでしょう。
会社側の需要とマッチすれば、高額報酬での契約も可能となるのです。
転職の際に非常に有利になる資格と言えるでしょう。
4.薬剤師間の人脈が増える
認定実務実習指導薬剤師の講習会やワークショップを通じて、薬局だけでなく病院や他関係各所で働く薬剤師の方と巡り合う事ができます。
こういった資格を取得しようとしている方は向上心が非常に高い為、新しい知識や最新の臨床技術などを知る機会になりますし、意見交換なども活発に行われています。
人脈が増える事で、指導で行き詰まった時に困った時に助け舟を出してもらう等、後々助けになってもらえる事もあるのではないでしょうか。
会社で補助をしてくれる場合も
前述の通り、会社の収益にもつながる為、認定実務実習指導薬剤師を雇いたいと思っている会社は多くあります。
その為、会社がその認定を受けさせる為、講習やワークショップを業務として行かせる場合があります。
また指導の為の環境づくりに配慮してくれる会社もあります。
個人で認定を受けるのは時間もなくて大変そうと思っていたり、認定を受けたけれど自分の業務の負担が増えすぎないような職場で指導を行いたいと思っていたりするならば、そういった会社を探してみるのが良いでしょう。
その時は、転職コンサルタントにリサーチしてもらうとスムーズに話が進みます。
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