薬剤師の再就職で気を付ける事:薬剤師転職navi |
多くの会社では定年退職が60歳、長くても65歳となっています。
しかし、60歳を過ぎても元気で活力溢れる方は多く、定年後再就職という道を選ぶ方がいらっしゃいます。
実際に当社の社長も数年前に定年を迎えましたが今も現役でバリバリ働き続けています。
少子高齢化が進んでいる事により年金受給の時期も遅らされ、少しでも老後の資金の足しになるようにと働く道を選ぶ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、定年後の再就職は一般的な退職・転職とは違い、注意しなければならない点があります。
では、60歳以降で転職する際の注意点はどういったものがあるでしょうか。
一般的な職への再就職をされようとしている60歳以降の方々の、就職決定率はそうそう高いものではありませんし、求人の数も多くはありません。
理由は、体力的な衰えと新しい事を覚えるのが難しいという事からです。
記憶力に関しては年齢的な衰えは殆どないと言われていますが、知識の吸収率は意欲的な若者の方が高いです。
会社としては仕事を速く覚えてもらいたいですし、それならば体力にも溢れる若い人を選ぶという訳になりますね。
しかし、薬剤師のような専門職では事情が少し異なります。
それは、薬剤師として今までに働き、築き上げた経験が重要視されるからです。
仕事柄、リスクマネジメントや処方理解、患者さんや医師とのコミュニケーション力などは一朝一夕で身に付くものではありません。
そういった経験を買われ、再就職に成功する事例は一般的なケースよりも数多くあるのです。
だから再就職も問題なくできると安心してはいけません。
前述の通り、体の衰えは確実にあるのですから。
フットワークの軽さは若い人には当然かないませんし、新しく薬局で働くなら、まずその薬局内でのルールを覚えなくてはいけません。
記憶力の良さは、仕事に対する意欲が影響します。
意欲的に仕事に取り組んでいるのなら仕事も早く覚える事ができ、即戦力として働く事も可能でしょう。
逆に惰性で再就職を考えていたり、今までの勤務経験からプライドが高い人は仕事の物覚えも悪く、雇った側としては困る事もあるのです。
(雇用側としても何かしらのリスクがあるのでは?と考えてしまうことも、「自分は大丈夫!」と思っている人ほど、理解しておく必要があるのかもしれません。)
今までの経験にあぐらをかいて、「そんな基本的な事分かっている。」という態度で仕事に当たるのではなく、心機一転、初心に帰って仕事に取り組むのが良いという事です。
単純に物覚えが悪いという方はメモを活用し、それを反復して読み覚えるように努めたほうが無難でしょう。(またそういった取り組む姿勢が相手にいい印象を与えることに異論がある人はいないのではないのでしょうか。)
また、最近の方は大丈夫なのかも知れませんが、多くの薬局は電子薬歴を使用しています。
今まで紙薬歴しか使った事がないという方は、パソコンの操作で戸惑う可能性があります。
新しい事を覚えるというのは、余程興味が持てないと時間がかかってしまうものです。
現場でも、薬歴の入力があまりに遅い事で咎められる事があるようなので、自信がない方はタイピングの練習をしたり、電子薬歴でない職場を探すのが良いかも知れません。
そういった情報を仕入れる為に、薬局の設備や環境を知っている薬局業界に精通した転職エージェントを頼って、自分に合った職場を探してもらうのも大事な事です。
もし、特別な条件で求人先を探したい場合、相談してください。
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心体的な問題はこのくらいですが、これとは別の注意点も1つだけあります。
それは、働き方によっては年金の支給額が下がってしまうという事です。
ここでそれについて詳しく書くのは長くなってしまうので、詳しく説明しているサイトをピックアップさせて頂きます。そちらでも確認をしてみて下さい。
退職・年金ナビ:年金を減らさない働き方
http://money.fanet.biz/study/learning/MoneyNavi/manual/08.html
これを見るに、定年退職後はどういうライフスタイルを送りたいかで働き方を決めるべきと分かりますね。
定年前と同様にバリバリと働いて稼ぎたいのならば、収入を気にせず働いて構わないですし、ゆったりと暮らしながら働くのであれば、年金支給額を計算しながら働く時間を考えるのが良いでしょう。心身に負担をかけないよう、第二の人生の計画を立ててみて下さい。
そのあたりで悩みがあるなら、お気軽に相談してください。