日常的に処方箋の枚数が41枚以上なのですが…:薬剤師転職navi |
あなたの働いている薬局は忙しいですか?それとも忙しくないですか?
「確かに忙しいけど、まぁどこもこんなものなのかも知れない。」と思いながら働いていたりしないでしょうか。
忙しいのが心地良い方も勿論いらっしゃいますが、大半の方は忙しさでストレスを溜めるのは嫌なはずです。
そこで、今働いている状況が本当に正しいものかを考えてみましょう。
薬局に配置する薬剤師数の基準はご存知でしょうか。
1日の処方箋枚数が40枚あたりにつき、薬剤師を1名配置するというものです。
この40枚というのは、1年を通しての平均枚数ですので忙しくなるシーズンなどで一時的に処方箋枚数が増えたとしても、枚数が減る時期と平均して超えなければ問題ありません。
そういった事から、オーナー判断で例え1日60枚と来る日があろうと特にテコ入れしてもらえない場合は多々あります。
更に、特殊事例として眼科・耳鼻科・歯科といった処方が軽い処方箋に関しては、処方箋の枚数に2/3を掛けて計算します。
つまり、60枚につき薬剤師1人いれば良いという訳です。
確かに、糖尿病等の生活習慣病の患者さんの処方箋と眼科の患者さんの処方では明らかに変わってきますよね。
これを踏まえた上で、あなたの働いている薬局がその基準を守っているかを確認してみて下さい。忙しい原因が、あなたのキャパシティを超えた処方箋枚数にあるかも知れません。
「日常的に処方箋枚数が41枚以上も来るのですが、そんな時はどうしたら?」
その時は、それが一時的なものではない事を確認しましょう。
上でも書いた通り、年間の平均が40枚であれば問題ありません。
そうであれば、オーナーから「我慢して下さい。」と言われるも知れません。
そういった場合は、シフトを上手く調整してもらうなど協議した方がいいでしょう。
もし、年間処方箋枚数が平均41枚以上だったら?
これは完全に薬剤師不足です。
あなたに過剰な労働を強いているという事になるでしょう。
忙しさで、あなたの体や心に負担がかかるのは勿論ですが、更に問題になるのは患者さんへの対応です。
疲労やストレスから、調剤過誤・監査ミスをしてしまう確率が大きく上がってしまう可能性があります。
それに、病気でかかっている患者さんが疲れた顔の薬剤師から薬をもらっても治る気にならないと思いませんか?
リスクを抱えたまま仕事をするのは危険なので、その場合はまず会社側と相談をしましょう。
薬剤師数が足らないのですから人員の補充をお願いする訳ですが、多くの薬局経営者は人件費を極力減らしたいと思っているので、ポンと正社員を雇ってくれない事もあります。
その場合は、パート薬剤師を雇えないか相談してみましょう。
1日中休む暇もなく忙しい薬局というのは殆どないはずです。
お昼前、夕方頃という風に忙しくなる時間帯というものがあるはずです。
そういった時間帯にだけ、パートや派遣薬剤師を入れてもらいましょう。
多くの会社は、繰り返し訴える事で動いてくれる事が殆どです。
ですから、人員の補強が出来ないかを最初に確認しましょう。
それでも、全く聞く耳を持たなかったら?
「社長は現場にいないから、状況が分からないんだよ。」という、薬剤師さんのぼやきを聞く機会がそれなりにあります。
それが本当かどうかはともかく、全く対応してくれない会社もあります。
その時は、転職について考えた方が良いかもありません。
適度なストレスは、体にとって必要ですが強いストレスを感じながら働くのは害になります。
あなたの仕事のパフォーマンスも低下してしまいます。
仕事のしやすい、新しい環境に移られる事を強くオススメします。
但し、転職する時は就業規定に従って転職しましょう。
交渉が決裂したからと、感情的になって退職を通知するのはNGです。
辞めるまでは、その会社の一員である事を忘れずに行動しましょう。