2016.4.4(mon)
・住民税 | 年収100万以下(通勤手当は含みません)までは課税されません。 |
・所得税 | 年収103万以下(通勤手当は含みません)までは課税されません。 |
・社会保険 | 年収130万未満(通勤手当・失業給付金なども含む)までは夫の健康保険の「被扶養者」になるので ご自身で保険料を負担する必要はありません。 |
・配偶者特別控除 年収103万円を超え141万円未満の収入の場合に世帯主が受ける事が出来る税制控除の事です。(103万までは配偶者控除38万円の控除があります。控除額はあなたの年収に応じ変わります)
以上を踏まえてお話をさせて頂きます。
扶養控除内で働く理由は、
1. 子供が小さい
2. 世帯主の税金が安くなる
3. 社会保険に加入すると高い
以上の3点が殆どの理由だと思います。
では、扶養控除内で働くのと、扶養の範囲を超えて働くのではどちらが得なのか?
実際にシミュレーションしてみましょう。
子供の預け先はいくつかあると思います。
① 実家が近く、両親に預ける事が出来る
② 認可または自治体の認証保育園に預ける
③ 認証保育園の一時保育に預ける
④ 無認可保育園の一時保育に預ける
両親に預ける事が可能な場合は、保育料は取られないと思いますから家計の負担にはなりません。認可・認証保育園に預ける場合、自治体によって違いはありますが、入園規定に『1日4時間以上、月16日以上働いている』という項目があります。東京でのパート薬剤師の時給相場は2,000円前後の為、1日4~5時間・月8~9日の勤務で扶養内ギリギリになりますので、本来は預ける事は出来ません。(雇用証明書に上記の内容で勤務実績を記入してもらう方もいらっしゃいますが…)
どうにかして認可・認証保育園に預ける事が出来たと仮定します。地域や世帯の所得税・収入によって保育料は変わりますが、東京近隣で3歳未満のお子様を認可保育園に預けるとすると3万~5万くらい、認証保育園では5万円前後かかります。
一時保育を利用すると(毎回預けられるという保証は無いですが)1時間1,000~1,200円+給食代(300~500円位)が掛かります。103万円の扶養内で働く場合、月に8万5千円位までに抑えなければ扶養を超えてしまいます。
扶養内で働いた場合、保育料を含めて考えた世帯収入の増加額は
認可・無認可保育園に週4日預けた場合
(1ヶ月)85,000円-50,000円=35,000円
(1年) 35,000円×12ヶ月=42万円
一時保育に預けた場合(1時間1,100円で1日6時間、月9日預けた場合)
(1ヶ月)85,000円- (1,100円×6時間×9日+500円×9日)=21,100円
(1年) 21,100円×12ヶ月=25万3,200円
となります。
保育園に預けると、実はあまり世帯収入が増えないのが現状です。3歳児を超えると保育料も安くなりますが、それも認可・認証保育園に預ける事が出来た場合で、無認可保育園や一時保育では、あまり変わらないです。